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アシスタントが綴る 7月
昨年末より なんだか忙しい日々が続き、自宅の盆栽をみる時間が かなり少なくなっています。
水の乾き、病気・虫のチェック、季節に応じた置き場への移動は押さえるようにしましたが、植え替えは必要最低限、剪定も見かねる徒長枝を払う程度で 過ごしてきました。
植物と向き合う時間が少なくなり 気がかりなこともありましたが、芽出しは遅かったものの、みなさんなぜか とても 伸びやかに成長しました。
優雅に枝を伸ばし、花を咲かせて、ご機嫌な様子なのです。
そんな光景は 奏デル盆栽でも。
毎年 徒長枝がたくさん伸びてくるので やたらに剪定をくり返し、周りの草をムキになって払っていながら、この時期になると 蕾から病気にかかって調子を崩していた 庭植えのアプローチの野バラが、これまでで最も美しい姿で咲き誇っています。
今年は目立つ草をひく程度の手入れしかできなかったのですが、周囲の植物と共にぐんぐんと大きくなりました。アリやアブラムシにちょっかいをかけられても平気な様子。通気だって良さそうではないのに・・・。
以前から 加藤さんに「 部分にあまりこだわらないで。 全体をみてねー 。」といろんな場面でアドバイスをもらっていますが、 どうしてもクセが抜けず ひとつの所や ものに熱中してしまいます。
特に家では ネチネチと 植物をいじり回しておりました。
自分では良い仕事をしているつもり・・・だったのですが・・・。
今回 実際に余裕がなくなり、たくさん手を加えなくても 良いこともある、ということを実感させてもらったことは、大きな収穫でした。
よけいなお世話をしてしまう私のパワーを、もっと有効に使うことができるようになれば、他のことも良くなっていくはず。植物のためにも「ちょうどいい加減」を身につけなければと思っています。
やぶこうじ |
アプローチにふさわしい |
2014年6月24日 山田 ナオコ |