棚下でしずか |
アシスタントが綴る 3月
少しずつ力強さを取り戻す日の光に誘われてでしょうか。温室をご覧になるお客様がちらほら。冷たい空気の中 楽しげに歩いている姿を見ていると、私もうれしくなってしまいます。
先日 「あうりんこカレンダーを分けてほしい」という方が、お一人で 道に迷いながらおいで下さいました。カレンダーを求めて ということもありがたいことでしたが、温室をご覧になり「ここは楽しいですねぇ」と言って下さった一言が、心に残りました。
またある日 都心からの若い男性2人組。冬姿の植物にあいさつするかのように、顔を寄せて眺めています。なぜか 小声での会話。少し離れている私には、植物と話しているように見えます。静かで 温かな景色だなと思いました。
春 夏 秋 は、植物がのびのびと庭全体に広がり とても華やか。
一方 すべてがコンパクトになり 温室に集約される冬の間は、こちらが近づいていくことでおもしろいものが顔をだす、そんな感じがしています。
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室を飛び出す準備は万端。 |
2015年2月24日 山田 ナオコ |