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アシスタントが綴る 10月
展覧会の前は、なんとなく落ちつきません。
やり残していること 忘れていることはないか、留守中気を付けておくことは何か・・考えることに夢中になって、今が どこかに飛んでいってしまうことがあります。
植物以外の準備は なるべく早い段階で済ませていってはいるのですが、それでもそわそわとした気分は 収まりません。
そんな気分が災いし、 初夏の加藤さんの個展で 大事件を起こしてしまいました。
これまで 温々の個展では、イラストやBOXなどを主に展示していましたが、今回は植物も一緒に ということになりました。
会期前のよいタイミング、大宮に住む 加藤さんの甥 Y君が 訪ねて来てくれ、植物以外の搬入物を持って行ってくれることになり お願いしました。そのお陰で 搬入前日の積み込みでは、大きな植物にも窮屈な思いをさせず 車にゆったり積み込むことができました。次の日の搬入もスムーズにいくはずだったのですが・・・。
お昼過ぎに 緊迫した声の加藤さんから「どこを探しても イラストがないの!」という電話が入りました。水やり中だった為 頭がうまく切り替わらないまま、とにかく二階へ上がり確認すると、「 温々用イラスト 」と自分で記した 大きな袋がおいてあるではないですか!
暑さで イラストがいたんでしまうかと考え、これは当日搬入にしようと 少し離れた場所へ移動させていた自分がまざまざとよみがえり、加藤さんにそれを報告しなかったことも思い出しました。
すぐに連絡し、小沼さんに取りにきてもらうことになりました。私が行くべきところですが、まだ午後1時すぎ。最も乾く時間に 植物から離れることはできません。
待つこと2時間。
小沼さんは 滞在わずか5分で、また大宮へと向かってくださいました。
場所が大宮であったこと。小沼さんの展示がなかったこと。
その他 いろんな助けが重なり合って 最悪の事態にはなりませんでしたが、ギャラリーの方々 お手伝いに来てくれていたY君・I 君、加藤さん・小沼さんに大変なご迷惑をおかけしてしまいました。
青山での二人展を前に ピリッとしなくてはと思い、記しています。
2016年9月15日 山田 ナオコ |