笹の中から 自然発生したツツジ |
アシスタントが綴る 6月
ずっと「キジムシロ」という名だと思って育てていた植物が、実は正確な名前が分からない植物でした。忘れたのかな?はじめからよく調べもしないで、手に入れたのだろうか?
かれんな花姿を4月のページに添付するために、改めて調べていましたが・・・結局いまだによく分からないでいます。
共に生きるタンナチダケサシとも相性が良いらしく、手のひらにすっぽりおさまっていた小さな寄せ植えは、直径20㎝になり 深刻なダメージを受けることもなく、健やかに生長しています。
つくづくと眺めていたら 思い出しました。この寄せ植えは、母と行った最後の旅先でつくったものでした。加藤さんを知る 数年前のことです。
英語教員だった母の希望で、滞在期間はすべて英会話のみで過ごす「ブリテッシュヒルズ」という 英国文化を体験できる施設に行きました。パスポートのいらない英国 というコンセプトだけあって、福島の中通りにあるとは思えない、想像をはるかに越えた異国の空気に 母ははしゃぎ、私はひるんだことを覚えています。広い敷地の中は、資材もイギリスから取り寄せたという 中世の街並が再現され、美しい庭が広がり、学生寮を模したゲストハウスもとてもすてきでした。
英会話レッスンをかねたいろいろな講習があり、母はカリグラフィー 私はロックガーデンを体験しました。その日 ロックガーデン受講者は私のみ。英国の講師と2人きりで 庭を巡り、四苦八苦しながら会話をしていました。その頃の私は それほど植物に興味がなく、なぜこの講習を選んだのかは 自分のことながら、ナゾです。
ナゾですが、講習最後につくった 高山植物の寄せ植えとは 今もこうして一緒に生きています。
鉢をひっくり返したりしているうちに、ポッと抜けてしまいました。
数年 植え替えをしていなかったので、根がきっちりまわっています。
病気の気配もなく、元気そう。
いい機会なので 根洗いにすることにしました。
2016年 5月24日 山田 ナオコ |