光が集まる









 

 

  アシスタントが綴る 4月  

 

朝 出勤すると、加藤さんが もう温室で仕事をしている。
それは あうりんこ星に春を告げる合図のような光景です。
パチパチ鋏を鳴らしながら 植物に手を入れ、室だしをはじめています。
丈夫なものから 少しづつ 、朝晩はまだまだ冷たい外気の中へ 植物がとびだして
いきます。

少し前から 調子のおかしいパソコンが、いよいよどうにもならなくなりました。
毎日 お世話になっていますが、私は「システム」とか「ディスク」などのパソコンの大切な部分については、全く判りません。というか、知らなくて済むのなら そのほうがありがたいとさえ思っていました。
けれど どうやら調子の悪さは、その心臓部からきているらしい。
重い腰を上げ、一人ではお手上げなので アップルサポートの方に助けを借りながら、3日をかけて修復しました。
対応してくださったのは、関西のイントネーションが心地良い、若い女性の(ような気がする)Sさん。私の意味のわからない、自己流の解釈や表現を 根気よく聞いて
下さり、そこから問題となっている要素を 適切に拾い上げてくれました。
こちらが焦らないように 失敗しても笑ってくれ、何度も私にわかる言葉で導いてくれます。サポートには 普段からよく問い合わせをするほうですが、こんな方には なかなか巡り会えません。とても幸運でした。
困難に感じた作業も、Sさんの親身な対応のお陰で 乗り切れたように思います。
お会いしたこともない方に、なんだか温かい うれしい気持ちを頂けた3日間でした。

夕方 外へ出ると、加藤さんはまだ温室の中で 植物をみています。
明日は 私も 外で仕事ができます。
冷たくてもなんでも 外の空気は やっぱり気持ちがいい。

 

 2017年3月25日 記す  山田 ナオコ

 

 

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