それぞれの晩秋









 

 

  アシスタントが綴る 12月  

 


あうりんこ星の植物は、丈夫なもの数鉢を軒下などに残し、すべて温室に収まりました。
棚にぴっちりと置かれた植物は、水やりのしやすさを考えて、時間をかけて 向きも
整えられています。細い枝を折らないように。乾きをきちんと見られるように。
よい冬眠をしてもらうため、加藤さんは心を配ります。
しっかり休眠して、元気に芽出しの春を迎えてほしいと思います。

加藤さんのとり込みが、あっという間に終了してしまったので、温室の内側のガラス
拭きをしたかった私は、所々を断念しました。窓際すれすれの、微妙なところまで
考えながら 配置された植物。 もう うっかり動かせません。 きちんと戻せる自信も
ありません。窓にはりつき、植物に触れないよう、変な格好でガラス拭きをしています。
いつまでも温かい 変な気候にのんびりしてしまった上、加藤さんのとり込みのスピードを甘く見てしまいました・・・。

大量に舞い散る落ち葉の中、中庭では 小沼さんが アトリエと窯小屋を行ったり来たり、焼き上がったものを磨いたりしています。新潟での二人展の最中から始めた窯炊きが
終わらないのだそう。今回は新たな釉薬の実験もしていて 忙しそうです。ほの暗い
アトリエの中で、見たことのないオブジェやうつわが 光にあたって輝いていて、思わず見とれます。

今年もあうりんこnoこをご覧いただき ありがとうございました。
来年も どうぞよろしくお願いいたします。
よいお年をお迎えください。


 2018年 11月19日  記す  山田 ナオコ

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