ヤシャゼンマイのクルッ









 

 

  アシスタントが綴る 5月  

 

日の出が早くなり、調子がよいと5時に起きられるようになりました。
植物の様子が気になり、朝の支度のわずかの合間にも 庭に出たくなります。
朝日を透かす やわらかな葉や、丸坊主だった草の根洗いが 日に日にみどりに覆われて
いく様を、毎年のことながら感心して眺めています。
庭をめぐるうちに、視界に入る庭の草が気になって 抜いてみたり、鉢の置き場も
思いつきで 変えてみたりと、いつまでもウロウロ。
パンの焦げる匂いで我にかえり、わずかになってしまった 出発までの時間の中で、
ガリガリパンをお茶で流し込み、ドタバタしながら家を出て、あうりんこ星へ向かう。
いかんと思いつつ、そんな春の日々を過ごしています。

最近 加藤さんが勧めてくれた本が 面白く、実践中です。
思いがけず 私の朝に少し変化が起きました。
 ー 意識を 今していることだけに向けること
      指の感覚や呼吸、見ているものをちゃんと感じることー
やろうとすると 難しい。すぐに意識は 他のことに とんでいきます。
まず、ひとつのことだけに注意を向けることを心がけてみました。
パンを焼いているときは、離れない。オーブンの音を聞きながら、焼ける様子を
眺めてみます。
ラジオもつけない。鳥のさえずりが、家の中でも こんなに聞こえるんだなぁ。
上手に焼けたいつものパンを、ちゃんと見ながらほおばると、充実感のようなものが
じわっと感じられ、おいしさも 増すような気がします。
洗濯機の終わる音も、ちゃんと聞こえました。干す時間も大丈夫。
庭に出るのは 朝の支度をすべて整えてから、出発の時間まで。
思いついてしまうことを、すぐに行動にすることが少なくなりました。
ほとんど考えずにしていた日常のことも、意識をちゃんと向ければ 豊かに感じられる
ような気がします。

問題は・・・続けられるかどうか。


 2018年4月22日  記す  山田 ナオコ

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