雨のあとの棚洗い |
アシスタントが綴る 10月
あうりんこ星の周りのコナラから、早くも若いどんぐりが 屋根をパタパタ叩きながら
落ちてきました。朝晩はもう寒いくらいです。
ひどく葉焼けを起こしたり、すっかり葉を落としてしまった植物もありましたが、
みんなよく 過酷な夏を乗り切りました。
ギャラリー裏手の竹林がすっかり伐採され、景色が変わりました。
しっとりした空気が一掃されて、恥ずかしいくらいに光が入ります。毎日聞こえていた
ギュイーン・キュイーンという機械音が止み、ようやく終わったかと思ったら、今度は
右隣の少し離れたところで大木を切ることになった模様。
大きいクレーンやユンボなどの重機がやってきて、作業が行われています。
クレーンの上と下で叫びあう声。周りの竹林を伐採する音。機械音と大勢の声が止むと、やけに大きく鳥の声も聞こえてきます。
吊り上げられ、揺れている大木を改めて見ると、本当に大きい。離れているので あまり影響はないのかと思っていたら、いつも見上げる景色の、かなり大きな割合を占める
ピースが無くなることに気づきました。
どのくらいの年月を重ねた木だったのでしょうか。
鳥の住処だったのかもしれないなあ。
暮れるのが随分早くなった空が ぽっかり広がって、なんとも言えない気分です。
2020年9月15 日 記す 山田 ナオコ |