ハルを待つ Ⅰ









 

 

  アシスタントが綴る 3月  

 

2月14日。今日は 日差しも 風の温かさも 春のようです。
鳥のさえずりもよく響いて、穏やか。
加藤さんは 温室で、 草の古葉にハサミを入れています。
小沼さんは 少し歩いてくる と、 近所を散策に出かけました。
展覧会用の冊子が一段落した私は、カレンダーの制作に取りかかっています。
眺めのいい 温かい部屋を占領しての作業は 快適すぎて、気がつくとウトウト。
どうあっても抗えない眠気とのたたかいに、四苦八苦しています。

カレンダー制作の為にと、レーザープリンタがあうりんこ星にきたのは、2012年。
この冬もがんばって働いてくれています。
お陰でカレンダーに 手製本、ぽち袋 他にも いろんなものを作れるようになりました。
でも・・・他の方にお伺いしたことがないので よくは分かりませんが、うちの
プリンターは、かなり寒がりのようなのです。トラブルが続く初めの頃は 他の要因も
疑いましたが、単純に 15℃くらいの室温になると 機嫌が悪くなり、作動してから
まともなプリントができるまでには、相当の時間がかかります。
冷えないように カバーを作ったり、部屋で一番温かい場所に鎮座させたり、声を
かけてみたり、もちろん 暖房は必須です。人間以上に気を使います。
最近では、10枚以上の連続プリントを嫌がり、常に付き添っていないとすぐに紙を
詰まらせるようになりました。
元々の冷え性に、年季が入ったゆえの諸事情・・・。
人もモノも同じだなあと感心します。
2021カレンダーの印刷も、半分まできました。
どうか最後まで無事でいてくれ と、祈りながら作業を続けます。

2020年2月14日  記す  山田 ナオコ

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