ギャラリーがはじまる Ⅱ


 

 

  アシスタントが綴る 5月  

 

4月上旬。先月半ばに咲き始めた桜はもう満開を過ぎて散り始め、若葉が顔を出す
ところ。鳥たちが盛んにさえずります。目の前の牧草地は、あっという間に私の膝に
届くほどの丈になり、緑色に染まりました。
春がこんなに早く来るなんて、私がここに来て 初めてではないでしょうか。

本来なら Weekend Gallery が始まる今頃は まだ寒く、外棚に出す植物も ほんの少し
でしたが、暖かさに押し出されるように植物の成長も早まっていて、安全なものから
続々と外へ。今年はちょっとお賑やかにお出迎えしています。
芽出しの美しさや力強さを、この機会に ゆっくりご覧いただけたら嬉しいです。
木々の小さな芽がだんだんと色づき 膨らんで、ある時 殻を破るようにぽこっと先端を
出す。そろそろと葉を広げ、様子を伺っている感じも 見ていて応援したくなるような
姿です。ひと鉢ごとに表情の異なる草ものからは、溢れるように新芽が飛び出して
その輪郭をはっきりさせていきます。
毎日の変化が 今春は特に とてもはやく感じられます。そして 毎年のことながら、
この季節の濃密な空気には、意味もなくワクワクしてしまいます。

柔らかな新芽は、もちろん虫たちも見逃しません。西洋カマツカの花芽は毎年
食べられているので、今年は木酢を片手に 毎日のパトロールを強化しています。
植え替えも始まりました。草取りも本番です。
ギャラリーの展示スペースも、手入れを怠れません。

春の勢いに従って、あうりんこ星の日々の回転速度が徐々にあがっていきます。
うっかり忘れがなるべくないように 気をつけながら、いざというときの体力不足の
ないようにと願いながら、流れに乗っていきたいと思っています。    

 

2021年 4月12日 記す  山田ナオコ

 

 

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