ハコネシダとツリガネニンジン


 

 

  アシスタントが綴る 9月  

 

連日の雨降りで、那須の晩夏は 湿り気を帯びたみどりで しっとりとしています。
盛んに鳴くセミの声が、去っていく暑さを追いかけるように、幾重にもかさなり合って
いきます。

外部での展示が落ち着き、8月は久々に Weekkend gallery を全週あけています。
遠方から思いもかけない方が、近隣からは新しい方がいらして、新鮮な空気を吹き込んで下さっています。

私は上旬に体調を崩し、4日ほど動けなくなりました。
元々胃腸が弱いところに、暑いからと調子に乗って 冷たいものを摂りすぎていたのも
たたって、食事もなかなか 喉を通りません。
自宅の植物に 最低限の水をやる以外のことは、ほとんどできずに過ごしました。
起きられるようになり、あうりんこ星に出勤しても、体力がかなり落ちているらしく、
動けなくなる時間の方が多い日が 続きました。
加藤さんと小沼さんが、静かに 忍耐強く、私の体調に付き合ってくださったお陰で、
だいぶ良い感じになってきました。
少しずつできるようになったパソコン作業や草取りなどから、回復の兆しが感じられることが、今 単純にうれしいです。
また、痛みや自分のことに集中していた気持ちが 徐々に和らぎ、この間に 多くのことを
負担させてしまったお二人からの心遣いを、とても大きく感じています。
大事に 過ごしていかなければならないと、思っています。

29才で あうりんこ星を訪れてから、21年が経ちました。
最初の頃は もうめちゃくちゃで、加藤さんに「山田さん!たまには言うことを
聞いてよ!」なんて言われながら過ごしていました。
当時の私を知る人たちは、きっとこんなにひとつのことが続くとは 想像できなかったと思います。
一番驚いているのは、私自身かもしれません・・・。

 

2022年 8月24日 記す  山田ナオコ

 

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