冬の語らい


 

 

  アシスタントが綴る 1月  

 

明けましておめでとうございます。
今年も どうぞ よろしくお願いいたします。

朝の気温が0℃を切りはじめ、霜柱が目立つようになりました。
雪化粧の那須岳は 低い雲を帽子のようにかぶり、寒そうにしています。
元気に鳴く鳥の声が、色彩の薄くなった庭に響いています。

ギャラリー前庭にある、お隣との境を利用して作られた 展示室の10面ほどの
サッシのガラスに、朝から小沼さんがペンキを塗っています。
かなりの面積ですが、瞬く間に仕上がっていきます。
最後の一面には、ハートのくり抜きも。
これがしたかったのだなぁ。
笑ってしまうくらい可愛いのですが、そう伝えると 小沼さんは、なぜか無表情に
なってしまうので、言いません。

その数日後・・・
庭の一角に植物を展示するためのコーナーがあります。
浄化槽を覆うために作られたとのことですが、なかなか洒落たスペースだなと
思っています。数年前から傷みはじめた床板が かなりブカブカになり、今年は
直そうと話し合っていました。
心の準備はしていましたが、ある時 いきなり小沼さんが床板をはがし出し、修理が
始まりました。完成形は 小沼さんの頭の中にしかないため、少しづつ説明を受けながら
手伝いますが、作業スピードがどんどん早くなっていくので、ついて行くだけで必死!
小沼さんの馬力に 蹴飛ばされそうです。
ドタバタしているうちに、なんと二日間で完成してしまいました。

最小限の時間での補修でしたが、落ちついて ゆっくり見てみると、あうりんこ星らしい
程よいカタチになったと思いました。

ペンキによって印象の変わったギャラリーの庭。床が新しくなったコーナー。
春が楽しみです。

 

2022年 12月24日 記す  山田ナオコ

 

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