何か生けてみたかった


 

 

  アシスタントが綴る 10月  

 

今朝の気温は16℃。あまりに寒くて 早起きしてしまいました。
カーテンを開けると、今日も雨が降っています。
このところ 雨の降らない日がありません。
過酷な暑さを耐え抜いた植物は、ホッとする間もないまま 絶えない雨に打たれて
根を冷やし続けています。
具合が悪くならない方がおかしい。
せっかく色づいてきた葉や 実をポロポロ落とす姿を、 切なく見守っています。

今日は9月23日。谷中での二人展の最終日です。
毎日夕方に 連絡し合いますが、東京は 連日30℃を超えているとのことでした。
34℃を記録した日、電話越しの小沼さんの声が 消えいるように「じごくだよ・・・」
ようやく乗り切った苦手な暑さに 再びおそわれて、かなりのダメージを受けています。
展示の植物も 異常な乾きかたをしているようで、加藤さんが心配していました。
谷中銀座は 車の入庫時間が制限されており、搬入日は 早朝7時に合わせ、3時起き
での長距離運転。そこから 古民家の2階への運搬、セッティングと ハードな
スケジュールでした。
それでも 早朝から展示を手伝ってくれた Eさんや、扇風機を持って駆けつけて
くださった Kさん、いらしてくださったお客様のおかげで、無事に会期を
終えることができそうです。
ありがとうございました。

もうすぐ10月。
今年は展覧会が多く、ギャラリーを開ける日が少なくなっています。
小沼さんの個展に備えるため、最終月の11月も約半分になります。
今年もがんばった植物たちの姿を、日々制作の手を休めることのない小沼さんの
やきものを、ご覧いただければ うれしいです。

 

2024年9月23日 記す   山田 ナオコ

 

 

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