咲きそうで咲かない |
アシスタントが綴る 1月
12月初旬 とても年内には落葉しないような様子だった周囲のコナラは、ここにきて
あっという間に葉を落としました。不安定な環境の中でも反応する 植物の感度には、
いつも感心させられます。
たくさんの落ち葉に埋もれたあうりんこ星では、ささやかな取り組みを始めています。
ギャラリーのお客様の中に 土壌改良に携わる方がお越しになり、本をいただいたことがきっかけでした。
近年の土砂災害・水害のなかには、土壌の健康を考えずに行われる 伐採や開発が原因と考えられるものが 少なくないとのことです。木や草の根には 土を耕し、しっかりそこに土を留める役割があり、微生物に栄養を与える落ち葉などによって豊かで健康である
土には、本来 雨を貯える力が備わっているそうです。
庭の整理の仕方や、落ち葉を利用した土の改良をすることで、 自分たちにもできることがあると知りました。
今を生きる私たちに、とても必要な知識だと思います。
あうりんこ星の庭でも、強い雨が降った時などは、草をとり除きすぎて 踏み固められた土には吸い込まれずに、低い道路へどんどんと流れていくことがあります。
まずはできるところから、少しずつ始めることにしました。
土を掘り、落ち葉や木の枝、炭なども少し入れて、埋め戻す。思いのほか硬い地面に
力を使いますが、体を動かすことの少ない時期には 体が温まり、かえってありがたい
作業です。
春からの庭整理も、見た目をキレイにするだけでない草取りのあり方を、考えなければ
なりません。
土が変化すれば、植物や小さい生き物たちにも少しずつ変化が波及していくはず。
ゆくゆく、アリや盆栽の根を荒らす幼虫の動向にも変化があれば、うれしい。
新たな試みがどんなことに成っていくのか、楽しみです。
2023年 12月20日 記す 山田ナオコ |
本年も どうぞよろしくお願いいたします。