刈り込まれた牧草と


 

 

  アシスタントが綴る 6月  

 

毎朝 新緑のトンネルとなった那須街道を通勤しています。
どこを見ても、植物のエネルギーに溢れて美しい。松林の中で 広葉樹の明るい葉色が
光を受けてピカピカしています。窓を開けて 大きく空気を吸い込みます。

ウィークエンドギャラリーでの今週の展示は、ビクノニア。
今年は花がたくさんつきました。パキッとしたオレンジのラッパ形の花。
その内側は黄色で、なんとも異国的な雰囲気です。
室内に飾ると、仄暗い部屋の中 高窓からの光がビクノニアだけを照らしました。
この時間だけの、絵のような景色。

これは写真を撮らねば と急いでカメラを取りに走りますが、加藤さんから
植え替え準備の指示を受け、仕事にかかることに・・・。
クチナシは、もうかなり乾いていて 植え替えには ちょうど良いタイミング。
鉢から抜き、鉢を洗い、底当てをし、押さえの針金をかけて準備完了です。
その後も 次々とやることが・・・。
いつの間にか、撮影のことは忘れています。

今日は このところ気になっていた、大きな西洋カシワの剪定をしたいと思って
いました。バタバタにならぬよう、ギャラリーが始まる前に終わらせたい仕事。
あうりんこ星の大きめの庭木は、ここ数年 中心部の枝を 切りすぎた私の剪定の
せいで、上部が扁平し 角刈りに近い形になってしまいました。この極端な剪定が、
庭木のバランスをくずしてしまうおそれがあると知り、反省しています。
崩れてしまった樹形を、今年は少しでも戻していきたいと思い、作業をしています 。
木に登る、剪定をする、降りて様子を見る を繰り返していると、もうお昼ご飯の
時間です。半分も終わりませんでした・・・。また次回です。

室内掃除、虫の観察、大磯での展覧会準備、通路に勢力を伸ばす草の整理・・・
午後はあっという間に終わり、気がつけば 5時。
クローズと共に、ギャラリーの植物を外に出して、水の渇きを確認します。
「ビクノニアの撮影、忘れた・・・」
そうして ギャラリーOPENの今日も、無事に暮れていきます。

2024年5月12日 記す   山田 ナオコ

 

 

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