アジサイの季節 |
アシスタントが綴る 7月
棚の上を アリがうろうろしはじめました。
地面にいれば 私に追い立てられることもないのに、この時期はなぜか 鉢の中に
巣を作ろうと、やっきになっています。
年々強まるスコールのような雨を警戒しているのでしょうか。
そういえば 梅雨前後の活動がより活発な気もします。
それでも今年は 日々のパトロールの甲斐あってか、被害の深刻なものはありません。
もしかしたら、落ち葉をすき込んだ冬の土壌改良のおかげで、土中環境が
いくらか変わったのでしょうか?
そうだとしたら嬉しい限りです。
・・・・いやいや まだ6月初旬。これからが本番かもしれません。
三時草の鉢の中に、加藤さんにも名のわからない植物が 飛び込みで共生しています。
今年は初めて蕾をつけ、どんな花が咲くのだろうと楽しみにしていました。
先日 ようやく咲いたのは、ハニーサックル。スイカズラでした。
我が家にも自生していますが、つる性のワイルドなそれは 葉が倍以上大きく、
木やフェンスにこれでもかと絡まって、少々厄介な存在です。
生まれた環境で こうもちがうものか。
先をカールさせた白い花びらから、おしべとめしべを優雅に伸ばした花を
枝いっぱいに咲かせ、よい香りを漂わせています。
もうこれは、ギャラリー展示の主役に抜擢するしかないでしょう。
実生から育てている我が家のユリノキ。
鉢が小さくなり、加藤さんから分けていただいた鉢に植え替えました。
数年剪定のみで育てていましたが、根がとても元気で安心しました。
加藤さん作の ツノのついた可愛い鉢がよく似合う。
夕方の少し涼しくなった風に吹かれ、気持ちよさそうに大きな葉を揺らしています。
そういえば このタネは、姪っ子が3歳くらいの頃、近所の公園で一緒に拾ったもの
でした。おにごっこをすると、興奮しながら逃げまわり 足がもつれて転んでいた
小さな姪は、今年二十歳になります。
2024年6月15日 記す 山田 ナオコ |