春咲きシュウメイ菊


 

 

  アシスタントが綴る 8月  

 

那須にも 30℃を越す日がでてきました。
梅雨の合間にやってくる真夏日は、強烈な日差しと 急激な気温上昇で
地植えの植物をぐったりさせてしまいます。
盆栽も 乾く速度が上がり、水やりが忙しくなってきました。
展覧会でお休みしていた、ウィークエンドギャラリーも 再開です。
体力をなるだけ温存して仕事をすることが いつも以上に大事になってきた矢先、
ギックリ腰になってしまいました。
元々、草取りを長時間続けてきたことで、散々痛めていた腰。先日も、加藤さんの
再三の注意もおろそかにして、気がつけば 90分も草取りをしていました・・・。
いつまでもひかない痛みは背中から頭を貫いて、翌日は起き上がれません。
忙しい最中に、2日お休みをいただいてしまいました。

どうしたら 自覚をもって作業ができるのか。
よっぽど意識しないと、同じことを繰り返して 仕事ができなくなってしまうかも
しれません。よい対策を見つけないと・・・。

2週間が経ち、ようやく 歩行が安定してきた 7月20日。
昼頃まで空をおおっていた 今にも降りそうだった雨雲は、強い風に飛ばされて
またたく間に晴天となりました。
いわきを思い出すような、心地よい冷たさの風です。

幼い頃、夏はよく縁側で 姉妹三人でお昼寝をしていました。絶えず吹く海風で
寝冷えをしないようにと、タオルケットをかけてもらっていました。
タオルケットの日の匂いもよく覚えています。
ケンカばかりの三人でしたが、不思議とみんな一緒に寝ていました。

咲きほこるヤマユリの香りをまとった 水気をふくむ那須の空気も、少し軽く
なったような気がします。
どうやら 梅雨明けの気配。
異様な暑さを乗り切ることだけに 毎年必死でしたが、この夏は少しでも この暑さと
仲良くなれるといいな と 思っています。

2024年7月24日 記す   山田 ナオコ

 

 

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