モノクロームの夕べ Ⅱ


 

 

  アシスタントが綴る 9月  

 

盛夏によく似合う、百日紅の鮮やかなピンク色の花が咲き出しました。
青空に浮かぶ白い大きな雲や、色々なセミの合唱。
黒磯で行われた花火大会は 近年見ないくらい多くの人で賑わい、家の近所の校庭からはサッカー部員の元気な声とボールを蹴る音が聞こえてきます。
夏を満喫する景色がひろがっています。

朝から 加藤さんと二人、驚くほど汗だくになりながら 仕事をしています。
冷え性の私たちは それほど汗をかくということがありませんでしたが、ここ数年の
猛暑に対応してなのでしょうか、汗腺の発達がピークに達しています。
ちかごろ私は ご飯を食べても 汗をかくようになりました。

那須でも お昼からは ぐっと気温が上がるため、大事な作業や庭木の剪定、
下草の整理などは、なるべく午前中に済ませるようにしています。
それでも時おり 暑さで思考が停止し、ボーッとなってしまう時があります。
そんな時は、お夕飯に何を食べようかと考えるようにしています。
幸い食欲が全く衰えず、ご飯を食べることが何より楽しみな私。
我にかえる 最強の必殺技です。

猛暑を経験して、良かったと思えることがひとつ。
山田家のお隣の庭には、大きなニセアカシアの木が植わっています。
年々成長し、ゆうに10メートルは超えているのではないでしょうか。
葉が茂ってくると、我が家の盆栽棚のおよそ半分が午前中 影になります。
一時は迷惑に感じたこともありましたが、夏本番に 日陰のエリアが増えたことで、暑さの苦手な植物を守るスペースが確保できるようになり、今とても助かっています 。
例年色々工夫しても、暑さに負けて 枯れる寸前まで衰弱してしまう多肉植物のポリフィラも、今年は少し安定して夏を過ごすことができています。

2024年8月24日 記す   山田 ナオコ

 

 

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