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アシスタントが綴る6月
土壌改良の本をきっかけに、土と植物の関係を考えるようになったことで、良かれと思い行っていた、根こそぎ引き抜いていた草取りや ゆきすぎた庭整理が、土の環境を侵していることを知り、少しずつ仕事のやり方を工夫するようになりました。
今は 必要以上に手をかけないことを、心がけるようにしています。
と言っても 夢中になると なんでもやりすぎる私は、よく観察し、作業が加熱しないよう 間を入れながら行うようにしています。
時間のかかる 大きな木の剪定などは、数回に分け 惰性で切りすぎるのを防ぎます。
それでも危ないと思った加藤さんから、ストップの声もかかります。
剪定でとりのぞいた枝葉や草は、できるだけその場の土に 分解・吸収されるようにと、残すようにしました。
しばらくやってみると、見ためも案外気にならず、手間もかからずよい感じ。
木々も しつこい剪定から解放されて、うれしそうに映ります。
加藤さんが温室で草の鉢の手入れをしています。
花の終わった立浪草の実を、一つ一つの鉢の中のバランスを見ながら とりのぞいて
います。明るい紫色の穂状の花をつけた姿を、打ち寄せる波頭に見立てた 粋な和名
。
お見事!と言いたいくらい、お似合いの名前だなと思います。
2025年5月24日 記す 山田 ナオコ |