マツバタイゲキと仲間









 

 

  アシスタントが綴る 6月  

 

青空を見上げると、薄緑のコナラの若葉が風に揺れています。
みどりに覆われたあうりんこ星は、春をたっぷり吸い込んだような とても豊かな景色。今年はなんだか、ちょっと怖いくらいに 植物の勢いがあります。
周囲のコナラの林から 雪のように降りそそぐ花がら。地面でからまり、大きな茶色の
マリモのようになって、庭中を埋め尽くしています。掃除をいくらしても、きりが
ありません。何十年かに一度の繁殖期なのか?こんな年は初めてです。
庭木も 下草も 成長が旺盛で、歩く部分が侵食されるような勢い。
I 君が 自粛要請のため来られない間、なんとかやれることをやっていますが、植物と
自分の生命力の差を 大きく感じないではいられません。
盆栽も例外ではありません。調子の良くなかったチリメンカズラが 息を吹き返したように元気に枝葉を広げたり、ヘデラは 体に見合わない大きな葉をつけたり、普段あまり
咲かないものがたくさん花をつけたり・・・。
多分、こちらが気付けない変化もたくさんあるように思えます。
何かのサイン?
人間界の異変を感じた植物が、どうにかしようとして 鬼気迫る成長を見せている?
そんなことを話しながら、昼食をとるあうりんこ星人です。

2020年5月20日  記す  山田 ナオコ

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