風に吹かれて


 

 

  アシスタントが綴る 11月  

 

ガクンと気温が下がって、冬のような寒さ。
10月半ばなのに、今朝の気温は3℃でした。
慌てて カポックなどの室内植物を 取り込んでいます。
この頃の気候の目まぐるしい動きは、本当に気が抜けません。
この先 どうなってゆくのでしょうか・・・。

加藤さんのこれまで描いたイラストを、パソコンのデータに収めています。
最近のものや、メッセージカードなどに使用したいものは 画像にしてきましたが、
初期の頃からあるものを、全てデータ化しておくことになりました。
自宅での作業になるので お預かりしているのですが、原画はやはり、とても面白い。
画像にすると飛んでしまう 凸凹や、いろんな画材を使って作るマチエール。
細かな描写も、やはりデータにすると 微妙に異なってしまいます。
自分だけがみているのが、なんだかもったいない気分になります。
それでも、カレンダーやメッセージカード、この先にできる何かのために、なるべく
忠実に画像を取り込んで、多くの方に楽しんでもらいたいと思っています。

穂を揺らしながら立ち枯れてゆく、ネズミガヤや風知草の鉢の中で、庭のあちこち
でも、リンドウが鮮やかな青紫の花を咲かせています。夏には気配も見せなかった
ウメバチソウも、今だとばかり 驚くほど多くの鉢の中で、梅に似た可憐な白い花を
咲かせていて、ストップモーションをかけたいような名残惜しさ。
どうか もう少しゆっくりと 秋の空気を吸い込ませてくださいと、願ってしまいます。

 

2021年 10月20日 記す  山田ナオコ

 

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