棚下のシクラメンの原種も満開

   

   

 

 

  アシスタントが綴る 4月  

 

昨日は5月上旬の暖かさで、温室内は一気に春の雰囲気になりました。ミモザが空気を黄色に染めるように咲き誇り、午前中はスリムな蕾だったレンギョウは、午後には咲いてしまいそうにふくらんでいます。
 少しずつ温室から外へ 植物の移動も始まりました。風が強く 花粉や土埃が舞い上がり、せき込みながらの外仕事になったりもしますが、春の庭は やっぱり気持ちがワクワクします。

 今年の春は ちょっと余裕をもって迎えたいと思っていました。
 植物が休眠する冬は、私たちも体を使う仕事が少なくなり、体力が落ちます。春になり 仕事が一気に増えると、これが ネックになり、大事な時に 私だけがダウンということがよくあるので 、今年はできる限り 体を動かしておりました。
 春が楽しみであるのと同時に、なかなか植物のリズムについてゆけず、次第に余裕がなくなる自分・・・。毎年同じようなことをして 反省をしていても 意味がありません。
 今年こそは 大変さも心から楽しんで 仕事をしたい!
 植え替えでたくさん使用する土は、冬のうちにふるいにかけ、用途別に配合済み。傷んでいた棚板も交換しました。忙しくなるには もう少し時間があるので、できることをウロウロしながら探す日々です。

 手のひら程のちいさな木でも、春を感じると 細い枝から毎年新しい葉を出して、美しい姿で 季節を謳歌します。静かに しなやかに生きる植物に、 改めて 強さを感じる春です。

 

ヤシャゼンマイの大きな葉が広がるまでは、私たちが主役です。

2013年3月23日  山田 ナオコ


 

あうりんこスケッチ アーカイヴ

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