秋はどこにいたのだろう。
暑さが長引いたせいか　季節ボケしている。
冬がそこまでやってきているというのに　気持ちが定まらない。
毎年　カポックなど 室内植物を取り込む 玄関通路の棚には
夏仕様で いろいろ物が載っている。
暦は いつ寒さが訪れてもおかしくないところまで来ているのだから
場所を空けておかなければならない。
温室の空棚も　外から植物が移せるように 洗って整えておく。
アシスタントのYさん　温室内が取り込んだ植物でいっぱいになる前に
窓ガラスをキレイにしたいと　モップを取り出してきた。
冬に備えることが たくさん ある。心が急に 忙しくなった。
ひんやりした晩秋の庭で　目が覚めるような ゲンノショーコの
ピンクが光る。
たわわになったコムラサキの実が　枝を弓なりにしている。
リンドウも蕾をふくらませて　出番を待っている。
こんな庭で　私はウロウロしている。

9月の谷中　“空窯” の２人展では　暑い中 たくさんの方々が
出掛けてくださった。
コロナを堺にお会いできなかった　知人との再会も 貴重だった。
“空窯” 鶴飼明子さんの　おはぎや 梨やりんごの絶妙なバランスの
お大福も 忘れられない。
ソラダキさん　那須に越して来ませんか！

2012

01